Monday, June 11, 2007

Enterprise Manager 10g Database Control のサービス構成ファイルおよび Management Repository の再作成手順

文書番号 86570 最終更新日 2007-02-09 公開区分 契約顧客のみ
製品名(バージョン)[コンポーネント] Oracle Enterprise Manager (10.1.0 - 10.1.0) []
プラットフォーム(バージョン) すべてのプラットフォーム ( - )
関連文書 106541   86574   106289   120390  

概要 Enterprise Manager 10g Database Control のサービス構成ファイルおよび Management Repository の再作成手順
内容:
[概要]
Enterprise Manager 10g (10.1) Database Control のサービス構成ファイル
および Management Repository の再作成手順
(10.2 の場合は KROWN:106289 をご参照ください)


[対象リリース]
Oracle Enterprise Manager 10g リリース 1 (10.1)


[対象プラットフォーム]
すべてのプラットフォーム


[詳細]
Enterprise Manager 10g Database Contorol のサービス構成ファイルおよび
Management Repository は、下記の手順で再作成することが可能です。
サーバーのホスト名や IP アドレスを変更する場合には、サービス構成ファイル
と Management Repository の両方の再作成が必要です (KROWN:86574 参照)。

なお、複数 Network Interface Card(NIC)環境などにおいて、シングルデータ
ベース環境の場合は KROWN:120390 の方法で任意のホスト名を emca に認識させて
Database Control を構成することが可能です。

次の項目別に手順について説明します。

1. Management Repository の削除手順

2. Enterprise Manager 10g Database Contorol のサービス構成ファイルの
再構成手順

2.1. シングルデータベース環境での再構成手順

2.2. Real Application Cluster + ASM 環境での再構成手順

1. の Management Repository の再作成をおこなった場合は、必ず 2. の
Enterprise Manager 10g Database Contorol のサービス構成ファイルを行う
必要があります。

但し、1. の Management Repository の再作成を行わずに、2. の Enterprise
Manager 10g Database Contorol のサービス構成ファイル再作成のみを行うこと
は可能です。この場合は、2 の手順の emca コマンド実行の際に -r オプション
を使用する必要があります。

■ 1. Management Repository の削除手順

- Unix システム
RepManager スクリプトで Management Repository を削除します。

% cd $ORACLE_HOME/sysman/admin/emdrep/bin
% ./RepManager <ホスト名> <リスナーのポート番号> -sys_password -action drop

- Windows システム
以下のいずれかの方法にて Management Repository を削除します。
a. RepManager スクリプトで削除する手順(10.1.0.3 以降)

コマンドプロンプト上で下記を実行します

set ORACLE_HOME=
set ORACLE_SID=
cd %ORACLE_HOME%\sysman\admin\emdrep\bin
RepManager.bat <ホスト名> <リスナーのポート番号> -sys_password -action drop

b. perl スクリプトで削除する手順

コマンドプロンプト上で下記を実行します

set ORACLE_HOME=
set ORACLE_SID=
path %ORACLE_HOME%\perl\5.6.1\bin\MSWin32-x86;%PATH%
cd %ORACLE_HOME%\sysman\admin\emdrep\bin
perl emrepmgr.pl <ホスト名> <リスナーのポート番号> -sys_password -action drop

この際、sysman ユーザーのパスワードを入力する前後で stty が見つ
からないというメッセージが表示されますが、メッセージは無視して
sysman ユーザーのパスワードを入力してください。

c. データベース上から手動で削除する手順

OracleDBConsoleサービスを停止します。

DBA 権限を持つユーザーで SQL*Plus でデータベースに接続して下記を実行します

drop user sysman cascade;
drop user mgmt_view cascade;
drop role mgmt_user;
drop public synonym mgmt_target_blackouts;
drop public synonym setemviewusercontext;


■ 2. Enterprise Manager 10g Database Contorol のサービス構成ファイルの
再構成手順

2.1. シングルデータベース環境での再構成手順
以下の方法にて Enterprise Manager 10g Database Contorol のサービス
構成ファイルの削除を行います。

emca -x

※ 予め環境変数 ORACLE_HOME、ORACLE_SID の設定が必要です。
例) (Windows の場合)
set ORACLE_HOME=
set ORACLE_SID=

続いて Enterprise Manager 10g Database Contorol サービス構成
ファイルの構成を以下の方法で行います。

emca

※ 1. の Management Repository の再作成を行わない場合は、
-r オプションを使用して行ってください

例) emca -r

emca コマンドを実行すると、下記の入力を求められます。

リスナーのポート番号
データベースの SID
サービス名(データベースの service_name です。lsnrctl status 等で確認可能です)
通知用の電子メール・アドレス(オプションです。入力しなくても先に進めます)
通知用の電子メール・ゲートウェイ(同上)
DBSNMP のパスワード
SYSMAN のパスワード
SYS のパスワード

2.2. Real Application Cluster + ASM 環境での再構成手順
以下の方法にて Enterprise Manager 10g Database Contorol のサービス
構成ファイルの削除を行います。

emca -c -x

は初期化パラメータ db_name で指定している値です。
ではないため、ご注意ください。

※ 予め環境変数 ORACLE_HOME、ORACLE_SID の設定が必要です。
例) (Windows の場合)
set ORACLE_HOME=
set ORACLE_SID=

続いて Enterprise Manager 10g Database Contorol サービス構成
ファイルの構成を以下の方法で行います。

emca -a -c

-a : ASM 環境で設定するオプションです。
-c : Real Application Cluster 環境で設定するオプションです。

※ 1. の Management Repository の再作成行わない場合は、
-r オプションを使用して行ってください

例) emca -a -c -r

emca コマンドを実行すると、下記の入力を求められます。

リスナーのポート番号
クラスタ名 (CRS 側の ORACLE_HOME/install/cluster.ini の cluster_name で指定されている値です)
データベース名 (初期化パラメータ db_name で指定されている値です)
サービス名(データベースの service_name です。lsnrctl status 等で確認可能です)
通知用の電子メール・アドレス:(オプションです。入力しなくても先に進めます)
通知用の電子メール・ゲートウェイ:(オプションです。入力しなくても先に進めます)
ASM ORACLE_HOME [ ... ]
ASMポート [ ... ]
ASMユーザー・ロール [ SYSDBA ]
ASMユーザー名 [ SYS ]
ASMユーザー・パスワード
DBSNMPのパスワード
SYSMANのパスワード
SYSのパスワード


■ 補足 1
- シングルデータベースにおいて、ASM 環境を利用している場合は以下のよう
に構成することも可能です。

emca -a

※ 1. の Management Repository の再作成を行わない場合は以下のように
なります。

emca -a -r

- emca コマンドにより構成行った場合は以下のディレクトリにログファイルが
出力されます。

UNIX の場合: $ORACLE_HOME/cfgtoollogs/
Windows の場合: %ORACLE_HOME%\cfgtoollogs\

■ 補足 2
リポジトリの削除の開始時及び完了時には以下のコマンドが内部的に実行され
ます。

リポジトリの削除開始時 ALTER SYSTEM QUIESCE RESTRICTED
リポジトリの削除完了時 ALTER SYSTEM UNQUIESCE

QUIESCE RESTRICTED は、データベースがオープン中のすべてのインスタンス
に次の影響を与えますのでご注意下さい。

Oracleデータベースは、すべてのインスタンスのデータベース・リソース・
マネ-ジャに、アクティブでないすべてのセッション(SYSおよびSYSTEM以
外)をアクティブにしないように指示します。SYSおよびSYSTEM以外の
ユーザーは、新しいトランザクション、問合せ、フェッチまたはPL/SQL
操作を開始できません。


[参照情報]
『Oracle Enterprise Manager 構成ガイド 10g リリース 1 (10.1)』
KROWN:86574 サーバーのホスト名や IP アドレスを変更すると Enterprise Manager 10g Database Control が起動しない
KROWN:106541 Enterprise Manager 10g Database Control でリポジトリを再構成した際の影響について
KROWN:106289 Oracle Enterprise Manager Database Control 10.2 を構成、削除、再構成する方法について
KROWN:120390 Oracle Enterprise Manager Database Control を任意のホスト 名で構成する方法について


[更新履歴]
2007/02/09 補足 2 を追記
2006/12/13 KROWN:120390 への参照を追記
2006/05/11 KROWN:106289 への参照を追記
2005/12/06 Management Repositoryの削除手順のc.の方法に OracleDBConsoleの停止を追加
2005/10/11 KROWN:106541 への参照を追記
2005/10/06 構成を変更に伴い、クラスタ、ASM環境における方法を追記
2005/02/03 参照情報に KROWN:86574 を追記
2004/09/14 Windows 版で 10.1.0.3 から追加された RepManager.bat を追記
2004/07/12 本文書を公開

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