Monday, June 11, 2007

Oracle Enterprise Manager Database Control 10.2 を構成、削除、再構成する方法について

文書番号 106289 最終更新日 2007-03-10 公開区分 契約顧客のみ
製品名(バージョン)[コンポーネント] Oracle Enterprise Manager ( - ) [Oracle Enterprise Manager]
プラットフォーム(バージョン) すべてのプラットフォーム ( - )
関連文書 106355   120390   86570  

概要 Oracle Enterprise Manager Database Control 10.2 を構成、削除、再構成する方法について
内容:
[概要]
Oracle Enterprise Manager Database Control 10.2 を構成、削除、再構成
する方法について


[対象リリース]
Oracle Enterprise Manager 10g Database Control (10.2.0)


[対象プラットフォーム]
すべてのプラットフォーム


[詳細]
Oracle Enterprise Manager Database Control 10.2 を構成、削除、再構成
する方法は以下の通りです。

1. Database Control (リポジトリ及び構成ファイル)を構成するには以下の
コマンドを実行ください。

emca -config dbcontrol db -repos create

2. Database Control (リポジトリ及び構成ファイル)を削除するには以下の
コマンドを実行ください。

emca -deconfig dbcontrol db -repos drop

3. Database Control (リポジトリ及び構成ファイル)を再構成するには以下の
コマンドを実行ください。

emca -config dbcontrol db -repos recreate

4. Database Control の構成ファイルのみを再作成するには以下のコマンドを
実行ください。

emca -deconfig dbcontrol db
emca -config dbcontrol db


何らかの問題が発生した場合は、$ORACLE_HOME/cfgtoollogs/emca/ 配下及び
$ORACLE_HOME/cfgtoollogs/emca/ 配下のログを確認します。


[補足1]
複数 Network Interface Card(NIC)環境などにおいて、シングルデータベース
環境の場合は以下の方法で任意のホスト名を emca に認識させて、
Database Control を構成することが可能です。

KROWN:120390 Oracle Enterprise Manager Database Control を任意のホスト
名で構成する方法について


[補足2]
リポジトリの削除の開始時及び完了時には以下のコマンドが内部的に実行され
ます。


リポジトリの削除開始時 ALTER SYSTEM QUIESCE RESTRICTED
リポジトリの削除完了時 ALTER SYSTEM UNQUIESCE

QUIESCE RESTRICTED は、データベースがオープン中のすべてのインスタンス
に次の影響を与えますのでご注意下さい。

Oracleデータベースは、すべてのインスタンスのデータベース・リソース・
マネ-ジャに、アクティブでないすべてのセッション(SYSおよびSYSTEM以
外)をアクティブにしないように指示します。SYSおよびSYSTEM以外の
ユーザーは、新しいトランザクション、問合せ、フェッチまたはPL/SQL
操作を開始できません。


[補足3]
Database Control ではリポジトリの削除は以下のような手順で行わ
れております。基本的には、上記手順での削除を推奨させて頂きます
が、何らかの理由により上記手順では何度再試行してもどうしても
削除できない場合には、以下の例を参考に削除することについても
ご検討下さい。


1. USER 及び ROLE の削除

drop user MGMT_VIEW cascade;
drop user SYSMAN cascade;
drop role MGMT_USER;

2. PUBLIC SYNONYM の削除(注1)
以下の結果から得られるシノニムを DROP PUBLIC SYNONYM により削除

SELECT object_name from all_objects
WHERE (object_name like 'MGMT$%' OR
object_name like 'MGMT_%' OR
object_name like 'SMP_EMD%' OR
object_name like 'SMP_MGMT%' OR
object_name = 'SETEMVIEWUSERCONTEXT' OR
object_name = 'DBMS_SHARED_POOL' OR
object_name = 'EMD_MNTR' OR
object_name = 'ECM_UTIL'
)
AND object_type='SYNONYM';

3. 以下の結果得られるロールを削除して下さい。(注1)

select role from sys.dba_roles where role like 'MGMT_%';


なお、上記手順では、構成ファイル等は削除されませんので、以下の例の
ように別途 emca -deconfig を実行する必要があります。

% emca -deconfig dbcontrol db

(注1) 上記手順で確認できるシノニムやロールにお客様のオブジェクトが
含まれる場合は、そのオブジェクトについては削除しないよう
お願い致します。


[参照情報]
Oracle Enterprise Manager 10g Database Control 10.1.0 をご利用のお客様は
以下をご参照下さい。

KROWN:86570 Enterprise Manager 10g Database Control のサービス構成ファ
イルおよび Management Repository の再作成手順
KROWN:106355 Database Control 10.2.0 の emca のオプションの概要について

[更新履歴]
2007/03/10 補足及び参照情報を更新
2007/02/09 補足を追記
2005/09/26 本文書を公開

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